絵について

高校時代の美術特別授業で恩師・堀江賜子先生から出た課題が「自分の好きなCDのジャケットをデザインする」というものでした。
当時、音楽と言えば、映画音楽から入って、クラッシックばかりを聴いていました。
特にフランスのドビュッシーやラベル、ロシアのラフマニノフやストラヴィンスキーが好きで、最も好きだったのはその人生も含めて興味をそそられる、フランスの作曲家、エリック・サティでした。
サティの曲から1曲”JE TE VEUX(あなたが欲しい)”を選んで、描いた作品がこちら。
この作品から、私のスタイルが確立したと言っても過言ではありません。
グリザイユ技法のように陰影をつけてデッサンし、マグリット風に空に浮かべる。
この頃の嗜好が、大学時代の勉強にも、その後に人生にも、大きく影響して来るんですね。